Field Reports .NET Bridge(以降,本モジュールと表記します)は, PDF帳票ツールField Reportsを.NET対応プログラミング言語から利用するためのライブラリです。
.NET Bridge APIを通じて,Field Reportsの各機能を呼び出すことができます。
- Field Reportsのバージョンを取得する。
- レンダリング・パラメータを元にPDFを生成し,結果をバイナリ文字列として受け取る。
- PDFデータを解析し,フィールドや注釈の情報を取得する。
ライセンス
本モジュールのソースコードは,BSDライセンスのオープンソースとします。
https://github.com/field-works/dotnet-bridge/
以下のような場合,自由に改変/再配布していただいて結構です。
- 独自機能の追加
- ビルド/実行環境等の違いにより,本モジュールが正常に機能しない。
- 未サポートの.NETバージョンへの対応のため改造が必要。
- 他の言語の拡張ライブラリ作成のベースとして利用したい。
ただし,ソースを改変したモジュール自体において問題が発生し場合については, サポート対応いたしかねますのでご了承ください (Field Reports本体もしくはオリジナルの本モジュールに起因する問題であれば対応いたします)。
必要条件
Field Reports本体
本モジュールのご利用に際しては,Field Reports本体がインストール済みである必要があります。
https://www.field-works.co.jp/製品情報/
Field Reports本体のインストール手順につきましては, ユーザーズ・マニュアルを参照してください。
連携手段の選択
本モジュールとField Reports本体との連携方法として,以下の2種類があります。 システム構成に応じて,適切な連携方法を選択してください。
- コマンド呼び出しによる連携
- 本モジュールとreports本体を同一マシンに配置する必要があります。
- パスが通る場所にreportsコマンドを置くか,reportsコマンドのパスをAPIに渡してください。
- HTTP通信による連携
- リモートマシンにField Reportsを配置することができます。
- Field Reportsは,サーバーモードで常駐起動させてください(
reports server
)。
- サーバーモードで使用するポート番号(既定値:
50080
)の通信を許可してください。
開発環境
Visual Studioもしくはdotnetコマンドが導入済みであるものとします。
以下,dotnetコマンドからの利用を前提として説明します。
インストール
NuGetからのインストール
本モジュールは,NuGet galleryに登録されています。 利用している開発環境に応じた方法でインストールしてください。
> dotnet add package FieldWorks.FieldReports --version 2.0.0
動作確認
動作確認用のコンソールプロジェクトを作成します。
$ dotnet new console -o test
$ cd test
$ dotnet add package FieldWorks.FieldReports
Program.csを以下のように編集します。
{c#::Program.cs}
using FieldWorks.FieldReports;
var param = new {
template = new {
paper = "A4"
},
context = new {
hello = new {
@new = "Tx",
value = "Hello, World!",
rect = new int[] {100, 700, 400, 750}
}
}
};
var reports = Bridge.CreateProxy();
var pdf = reports.Render(param);
コマンド連携時
以下のコマンドを実行してください。
LinuxまたはmacOSでの実行例:
$ REPORTS_PROXY=exec:/usr/local/bin/reports dotnet run
2.0.0
%PDF-1.6
...
Windowsでの実行例:
> set REPORTS_PROXY="C:\Program Files\Field Works\Field Reports 2.0\reports.exe"
> dotnet run
2.0.0
%PDF-1.6
...
HTTP連携時
Field Reportsをサーバーモードで起動してください。
以下のコマンドを実行してください(動作環境に応じて,URLは変更してください)。
LinuxまたはmacOSでの実行例:
$ REPORTS_PROXY=http://localhost:50080/ dotnet run
2.0.0
%PDF-1.6
...
Windowsでの実行例:
> set REPORTS_PROXY=http://localhost:50080/
> dotnet run
2.0.0
%PDF-1.6
...
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